画像は再掲の幼少期むさこじ。
本誌でそろそろ武蔵の掘り下げが来そうなので、その前に自分なりの考察というか妄想みたいなものを書いておきます。
今月号、責任を一緒に背負うと言った小次郎を武蔵は拒否した。これは二人で一緒に背負うのが嫌だからというよりは、複雑な気持ちで武蔵自身ですら背負いたくないものを小次郎にも背負わせるのが嫌だったからかな~と。
でもそう推測すると、実は小次郎(鐘巻家)も武蔵に対して同じような事をしてるんですよね。
それは竜山町で“武家の名(鐘巻)を武蔵に背負わせなかった”事。
武蔵を引き取ったものの、武蔵は苗字はなく、鐘巻(武家)の姓を背負っていない。
これは自斎や小次郎の武蔵に対する愛情の結果で、武蔵が将来武士以外のもっと幸せな選択肢も選べるように、武家の悲惨な今や未来に巻き込まないように考えたんだと思ってます。
一見優しい選択なんですが、これはある意味いつか未来で"武蔵との別れ"を視野に入れている選択でもあります。
武蔵にとってこの最後の一歩の距離を保った名字を貰えない関係は結構ショックだと思うんですよ。
第1話の台詞や小次郎に対する仲間が増えても相棒はおまえだよとか、これから先の未来もずっと一緒にいたいって実はずっと訴えてるんですよね。
武蔵の思い描く未来には、武士団の絵巻物のように自分の隣に小次郎が居て仲間がいる。
でも自斎や小次郎が思い描く未来には、武蔵が居てくれたらいいなと思うものの100%ではない。
別れる未来も覚悟している。
自斎の死後、武蔵と離れていた時期があって武蔵の考えてる事が分からない時があると小次郎は以前作中で言ってました。
この時期、おそらく武蔵はこれから先の未来について考えて、今自分は何をすべきか悩んだ末に鉱夫になる道を選んだのかな。本当は小次郎と一緒に武家の名を背負いたかったけど、町の環境か小次郎の考えか、それとも武蔵が自分自身の無力を恥じたのか、何かがあってすぐにはそう出来なかった。
目の前で自斎が処刑されたところを見た事で、武蔵も小次郎もお互いに相手が同じように殺されてしまったらどうしようって気持ちもあったかもしれない。
刀の試し編で武蔵が心の中で思い浮かべた"あの時の夢"、淡路島で春久に言った"捨てられない夢"、これは推測するなら武蔵1人が誰にも言わずに誓ったまだ明かされてない夢であり、"立派な武士になって鐘巻の名を小次郎と共に背負う事"…とかだったりする……??
それが夢なら立派な武士=親父さん を目指すっていうのも筋が通る。
そして苗字は貰えなかったけど親父さんから女神を貰えてた、自分は鐘巻武士団として期待されてた!と思ってたらそれすら手違いで自分がその位置を明確に期待されてた訳ではなかった。これがモヤモヤの原因でもあるのかな。
来月号も気になる〜〜〜〜〜
昼休みにバーっと勢いで書いたから文がめちゃくちゃかもしれない!
武蔵は以前自身のことを「1人では生きられない弱い人間。1人でいると自分を見失ってしまう」と言っていた。
どうして武蔵が小次郎にこだわるのかは幼馴染みだからとか色んな理由があるだろうけど、小次郎といる時の自分が最も自分らしくいられて好きなのかなって思った。自分の軸がぶれそうな時に喝入れて支えてくれる尊敬できる相棒。
武蔵は意外と自分の事を好きじゃないのかもしれない。
過去に自斎へ石に投げてしまった自分を許せていなかったり、目の前で大切な人が亡くなる時に無力であったり。
だから理想の武士=親父さんを目指してるところがある。
親父さん武蔵どちらも知ってる人間で、唯一小次郎だけは親父さん<武蔵な感じがしてそこが今後どう生きてくるか楽しみ。
親父さんみたいになろうとしなくていいんだよ。武蔵は武蔵のままでいいんだよ。それを心からそう思って言えるのは小次郎だけだと思うので、本編がどうなるかワクワク。
以上、今月号を読んだ上での武蔵の気持ちの考察(妄想)でした。